ここ数年、仕事帰りに同じ会社の上司や先輩と飲みに行くというような風潮も減り、社内のコミュニケーション不足はより問題となってきています。それに加え、ここ数年増加傾向にある若手社員の高い離職率をどうにかするのが企業の課題とされています。それを解決する手段のひとつとして、社内イベントの存在であり多くの企業で取り入れられています。
そこで今回は社内イベントのひとつの事例として数年前より巷でよく耳にする手ぶらバーベキューについての成功させるポイントを紹介させていただきます。
まず最初に決めなければならないのはなんと言っても「場所」
まずはどこでBBQを行うのかを選定しなければなりません。場所によっては参加人数が限られる場合がありますし、車でないと行けない場所だと来れない人もいるかもしれません。
また、施設の設備の有無などで準備するものも違ってきます。
場所選びのポイントとして大きく分けて、会社敷地内・設備の整った施設・フリーで利用できる緑地公園があげられます。そして各開催場所にはメリット・デメリットが存在します。
そこで各開催場所の利点を手ぶらバーベキューをする観点からポイント別に表にしてみました。
表のポイントで見る限りには会社敷地内で開催することで「用具の準備」以外の全て点でメリットがあると考えられます。
1.利用可能時間・・・施設の利用では3時間までなどの制限が出てくることほとんどですが会社敷地内では当然制限はありませんよね。
2.アクセス(駐車場)・・・施設や公園などでは駐車場の有無や駐車料金、シーズンによっては駐車できないなんてことも考えられます。会社敷地内で実施の場合には普段から通勤しているため駐車場に関して困ることはありません。家族友人も呼んで少々人数が多くなったとしても周辺の地理の詳しいので余分に必要な駐車場の確保も考えやすいでしょう。
3.用具の準備・・・施設利用することで使用料金内に用具が含まれることがほとんどかと思います。会社敷地や公園で実施の場合でも「バーベキューセット」のレンタル業者なども存在するのでこれらを利用することにより各自で準備する必要はなくなります。
4.利用料金・・・施設を利用すると管理費・維持費などに必要な使用料金がかかってしまいますが、会社敷地では当然無料です。
5.トイレの有無・・・「社内イベント」の場合、奥さんやお子さんを招待することもありますが、トイレが近くにないとブーイングのもとになってしまい、翌年からは参加者が減ってしまうなんてことにつながりかねません。
これらのことからここ数年では会社敷地内で社内イベントの手ぶらバーベキューをやってしまおう!という、企業さんが増加しております。
場所が決まったら「社内イベント」の告知と出欠確認を行いましょう
せっかく開催する社内イベントですからできるだけたくさんの方に出席してほしいですよね。家族参加の場合などでは早いに越したことはありませんので90日前くらいには告知し、2週間前には参加人数を把握するようにしましょう。
開催時間は、11:30開始頃にすると早朝から準備することもなく参加する家族の方々も休日に早起きする必要もなくなります。準備をレンタル会社に委託する場合には幹事さんも朝早くから走り回ることもなくなります。
日時と人数が把握出来たら必要な道具と食材を準備しよう
場所、日程、人数が決まれば、道具や食材の準備・数量の選定に取り掛かりましょう。
道具は前週または3日前、食材は前日までに用意します。
バーベキューに必要な一般的な道具と数量は?
・バーベキューコンロ+炭6kg(1箱)=人数÷10
・網、鉄板=コンロ数量÷2
・うちわ=コンロ数量
・着火剤又はガスバーナー=コンロ数量÷3
・トング(肉用・炭用)=コンロ数量
・イス=人数分(立食型・着席型による)※全員が着席していると盛り上がりに欠けるかもしれません
・テーブル=人数÷5
・テント(タープテント)=人数÷20 ※真夏の直射日光などの下では熱中症になっしまいます。
・クーラーBOX、保冷剤=食材・ドリンクによる
・水タンク(炊事場がない場合)
・皿、コップ、はし=人数×1.2
・スポンジ、たわし、洗剤=施設によっては洗剤が禁止の場合があるため事前確認しましょう(機材レンタルを利用の場合は必要なし)
・ゴミ袋=(可燃・不燃・缶・瓶)※地域により異なります
・ウェットティッシュ=人数÷10
・救急道具(バンドエイドなど)
一般的に必要になってくる備品とその数量です。「社内イベント」の開催場所やシーンによりその数量も変わりますので検討が必要です。
役員、先輩方の椅子、テーブルは用意しておき、後の若い者用には、ブルーシートを敷き詰める作戦もあります。テーブルと椅子があると、そこが拠点となり盛り上がりますし、大人数で全員座っているバーベキューなんてあまり面白くないので、全員分の用意は必要はないのかもしれません。そこに費用を使うなら、食材、ドリンクに回しましょう。
しかし、家族参加などの場合は人数分のイス、机がある方が落ち着いてBBQが出来ます。
次に食材ですが、BBQの食材もとても悩むところです。人数も多くて女性:子供も参加となればなおさらです。
牛肉、豚肉、鶏肉、ウィンナーや野菜など、基本的にはみんなが好むものを選びたいとは思いますが、ここはズバッと食材は幹事が決めてしまいましょう。
私は自分の過去の経験から割り出したBBQにおける1人当たりの食材黄金比率とBBQ食材は、次のものです。
※あくまで男女比が5:5で、2時間程度を想定した1人当たりの食材です。4時間、場合によっては6時間など長時間BBQを実施する場合は1.2倍~1.5倍程度にした方がいいでしょう。
- 牛肉 ・・・ 150g
- 鶏肉or豚 ・・・ 100g
- ソーセージ ・・・ 2本
- 人参 ・・・ 1/3個
- しいたけ ・・・ 1個
- とうもろこし (カット)・・・1個
- ピーマン ・・・ 1/2個
- かぼちゃ ・・・ 2切れ
- レンコン ・・・ 1切れ
- たれ ・・・50ml
塩・コショウなどの調味料を忘れてはいけません。お肉の量は男性:300g、女性:200gが最適と考えられますので平均して上記の数量になります。野菜は前日の夜のカットしておきビニール袋などに入れて冷蔵庫に保管しておくとよいでしょう。さらに食材を各グループの数量に小分けしておくことで全員に均等に配分することが出来ます。(100人を10個のコンロでグループ分けするなら食材を10小分けにしておく)
魚介類・おにぎりなんかも数量用意しておくと喜ばれるでしょう。
幹事さんは早めに行って準備が必要です
準備内容にもよりますが、BBQ開始の30分か一時間前には、現地に着くようにしましょう。
コンロ、テーブルの組み立て、炭の火起こし、準備している最中なのにBBQメンバーからの連絡がきたりします。幹事は始める前からやることがたくさんあります。
BBQをするメンバーの何人かに、道具や食材の調達も含め役割分担をしておきましょう。
※バーベキューの役割分担例
- 買い出し、調理(前日の食材のカット、グループ数への小分け)
- 火おこし、焼き係(初心者は慣れないので特に時間が掛かることが多い、ずっと食材の焼き加減を見ていなければならない)
- 車出し(会社敷地以外での開催の場合、場所によっては送迎が必要なことも。ごみの持ち帰りを頼まれる場合も)
何事も後片づけは最低限のマナー
BBQが終了してからの後片付けは、マナーとしてとても大事です。
特にゴミと、炭の後片付けに気をつけてください。会社敷地内でしたら当然きれいにするでしょうが、フリーエリアでのBBQの場合、ゴミ投棄などが原因で、BBQできる場所がどんどん減ってきています。BBQ後は、みんなにゴミの整理や分別なども手伝ってもらいましょう。
場所によっては、ゴミ捨て場や炭を捨てる缶などがありますが、分別やマナーが守られないこと多いと閉鎖されることにもつながります。ない場合は持ち帰って処分するようにします。炭に関しては、「炭つぼ」などを用意して持ち帰って処分するか、または再利用するとよいでしょう。
上記の内容をほぼすべて網羅出来ており幹事さんも指示するだけで済む社内イベントに最適な手ぶらバーベキューができるのが、シンサイサービスの手ぶらバーベキューなのです!