式次第とは。。。

式次第とは、式典や会議やパーティ、結婚式といった催し物の開催から閉会までの進行を事前に記したプログラムのことを指します。

式次第は、 そういった催し物を時間内にスムーズに進行を行うために必要で、式次第があることで、式に関わる人だけでなく、式に参加する人全員がそのおおまかな内容や順番を事前に確認することができます。会場で出席者が確認できるように掲示する場合や、個々に手渡すなどの方法によって形式も変わります。

会場で掲示する場合は、大きく、見やすく、簡素で解りやすい表現と内容で開始から終了まで記すようにします。

会議などの式典の場合には「式次第」、忘年会など会合といった場合は「会次第」という表記をすることもあります。

例えば、式次第には「入社式」や「竣工式」「地鎮祭」、「記念式典」など。
会次第では、「新年会」、「懇親会」、「決起大会」などがあります。

ここでは地鎮祭・竣工式・落成式(祝賀会)などの一般的な式次第をご紹介したいと思います。

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地鎮祭・上棟式・そのほか祭式での式次第

手水の儀

「てみずのぎ」と呼び、式場に入る時に身を清める意です。
※手水の儀は祭事責任者の指示に従って、次の順番で行うのがよいでしょう。
1)建築主関係者(来賓)
2)近隣関係者(来賓)
3)設計関係者(主催側)
4)工事施工者関係者(主催)
5)神職(最後に行います)

※来賓→主催→神主の順に行うのが正式な順序といえます。

修祓の儀

「しゅばつのぎ」と呼び、穢れを払って清浄になる儀式です。

降神の儀

「こうしんのぎ」と呼び、祭壇に神様をお招きする儀式です。

献饌の儀

「けんせんのぎ」とよびます。おいでになった神様にお供えをする儀式です。

祝詞奏上

「のりとそうじょう」と呼び、神前に工事の安全を願って祝詞を奏上します。

清祓いの儀

「きよはらいのぎ」と呼びます。あるいは、「四方祓い(しほうはらい)」「切麻散米(きりぬささんまい)」とも言います。
建築する土地を祓い清め、工事関係者などに災いが生じないよう祈願するものです。

地鎮の儀上棟の儀・そのほか祭式によりことなる)

「じちんのぎ」あるいは「とこしずめのぎ」とよび、施主及施工者が初めてその土地に手をつける意味であり、敷地の永遠の安定と工事の無事安全を祈願します。
1.刈初の儀(「かりぞめのぎ」と呼びます。)
鎌を使っての儀式でまず敷地の雑草を刈り取る意味を持っています。
2.穿初の儀(「うがちぞめのぎ」と呼びます)
1)鍬を使って、土を掘り起こし起工の一歩を印す意味を持っています。
2)鋤を使って、1)で掘り起こした土地を綺麗にならす意味を持っています。
3.鎮物埋納の儀(「しずめものまいのうのぎ」とよびます。)
神職の用意された鎮め物を敷地に埋め、安全を祈念します。

玉串奉奠

「たまぐしほうてん」と呼び、玉串は工事の無事安全を祈って、その心を神に捧げるものです。

撤饌の儀

「てっせん」と呼び、祭壇から供物を下げる儀式ですが、外祭などでは実際に下げるのではなく、4.の献饌の儀の時に取ったお神酒・水器の蓋を元に戻す所作を行うものです。

昇神の儀

「しょうしんのぎ」と呼び、祭壇から神がお帰りになる儀式のことです。

神酒拝戴(直会・なおらい)

「しんしゅはいたい」と呼び、お神酒をいただきます。供え物のお神酒や神饌をいただくという意味で「直会(なおらい)の儀」とも言います。
※地鎮祭の終了後、別で直会を予定している場合は、司会者や責任者がこれを参列者に告げます。
個人の住宅などではその場で行うこともあります。しかし、ゼネコンなどではそのときの天候や季節、気温、式後の祭壇等の撤収などの考慮から、場所を変えて行います。
直会では、建築主、来賓、設計者、工事施工者の順で挨拶を行います。その後、「勧盃」を行います。

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竣工式次第

竣工式次第は、地鎮の儀がなくなりそれ以外は他の祭式と同じになります。

 

落成式・祝賀会 式次第

落成式・祝賀会の次第には、一定の型はございません。主催者の意向、建物・工事の規模などで様々になります。招待したお客様に十分喜んでいただけるよう検討することが大切になってきます。

両式典の流れに関してはおおよそ上記のような流れが一般的でしょう。
しかし、主催者の意向により、竣工式の直会の際に、略式の落成式を落成式次第の中より行事を抜粋し、組み込むことがあります。その他、テープカット・くす玉割り・鏡開き・アトラクションなどの華やかな行事が組み込まれることもあります。

開式の辞

司会者又は施主側より式典の開会を告げます

施主挨拶(建築主挨拶)

建築主代表が来賓の方々を前にお礼と完成報告を兼ね挨拶をします

来賓祝辞(祝電披露)

来賓数名により挨拶をいただきます ※祝電が届いている場合は数通読み上げます

事業経過報告(工事経過報告)

発注者により、新しく建設工事を行うに至った経緯、新施設の概要等を来賓の方々へ報告します

感謝状贈呈

建築主代表から設計者、施工関係業者へ感謝の意を込め感謝状及び記念品を贈ります

謝辞

感謝状贈呈を受け、設計者、施工関係業者がお礼の言葉を述べます

乾杯

祝賀会開演を前に乾杯を行います ※鏡開きを行い乾杯する場合もあります

歓談

準備したお料理を召し上がっていただきます ※歓談の中でアトラクションを行う場合もあります

中締め(万歳三唱・手締め)

会が無事におさまったことを祝し手締め又は万歳三唱を行って中締めをします

閉式の辞

司会者又は施主側より式典の閉会を告げます

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